全てが眠る?
一般的に言って睡眠様行動の基本的な性質は、すくなくとも昆虫、軟体動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳動物(ベッドで眠るヒトを含む)に存在すると主張できます。
この性質には、長い不活動期と低い反応性とが特徴で、安全な場所で毎ロいつも同じ時刻に発現します。
まことに、睡眠は運動能力をもつ生き物にきわめて共通の現象なのです。
たしかにこの性質は、種から種へとそれぞれの特別な用途に応じてこまごまとした変異を示します。
基本的な性質が似ているとはいっても、軟体動物の睡眠と比べると、哺乳類の睡眠は疑いなくずっと複雑であり変化しています。
このように複雑さが増大したのは、睡眠の機能に何らかの変化があったことの反映だと考えられましょうけれども、私に言わせれば、有力な反証がないうちは、睡眠の目的は同じであって、動物自体が複雑化したので同じ目的を達成するにはそれだけ複雑なしくみが必要になった、と仮定すべきです。